「あいス、アイますく、愛♡ますかれーど。」スピンオフだよ!『Let's 眼帯ちゃん!』れぽーと

2013年6月2日日曜日、わーくしょっぷだよ!『アイす、あいマスク、愛♡ますかれーど。』 スピンオフだよ!『Let’s 眼帯ちゃん!!』を行いました。<告知&フライヤーはこちら
今回は川口が代表してレポート。踊れない人の視点たっぷりでお届けします。

衣装家・川口知美と振付家・菅尾なぎさによるアイマスクワークショップ。今回は眼帯へスピンオフさせてのシリーズ第3弾。
眼帯というアイテムを選んだ事で、私たちも予測出来なかったような様々な展開が見られ、実りのある時間となりました。


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まずはじめに眼帯ちゃんづくりWS。この時間のファシリテーターは衣装家 川口です。
今回も様々な種類の素材を用意し、小さな衣装作りを行いました。
本来なら目を守る為の眼帯は着けてみるとまるで身体の一部の様で。自分の身体のこの部分をどう見せたいかという願望たっぷりに作る事などを冒頭でとっかかり的にお伝えして、スタート。

(各写真はクリックで拡大。撮影者は川口および菅尾。)
過去2回のWSでは時間がかかっていたこの時間。より小さなアイテムに変更した効果か、構想も製作もとてもスムーズに進みました。その分、心と時間に余裕ができ、解放感のある明るい室内の効果もあって、自然とコミュニケーションが生まれるいい空間になっていました。皆さんひとつひとつの作業を丁寧に進めていたと思います。今回、裁縫は小学校以来という男性も参加されていましたが、だんだん進むにつれ、解放感を伴いながら製作していたのが印象的。
願望たっぷり色とりどりの眼帯が完成したら、おやつ休憩へ。

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恒例のおやつ休憩は菅尾が盛りつけ&ナビゲーター。
アイスやケーキを眼帯を左右共つけて、見えない状態で手探りで味わって行きます。今回のメニューはアイス3種(ミントチョコ、マンゴーオレンジ、クリームどら焼き)、にんじんの自家製パウンドケーキ、南部せんべい_と食感豊か。
味の当てっこはちょっと子供に帰るようでもあり、とても楽しい。食感だけでなく触感にも敏感になりながら、見えない感覚と対峙する物や場を味わう感覚を楽しみました。

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そして眼帯ちゃんだんすWS。ファシリテーターは振付家 菅尾なぎさ。
まずはじっくりストレッチから。身体を部分ごとに伸ばしていきます。 運動不足の私には普段使っていない筋肉を詳細に感じられるなかなか良い時間。 十分身体が伸びたらいよいよダンスの時間です。

簡単な振りで起こる眼帯のカップリングの変化がとても楽しい。眼帯の装着方法は菅尾さんの着想です。これはナイスアイデアだと思いました。さらに見える自由を確保できた事で、場を感じるアンテナがぐんと拡がりました。そこで他者と向き合った時、双方向で行われる力や意識のベクトルの変化を繊細に感じられ、言葉なき疎通を感じて本当に楽しかった。
最後は全員で自由に組み合わさって、濃縮される一体感を共有して笑顔たくさんで終えました。


舞台はいつも条件との対峙が必要となる場所だと常々感じます。そこで得られる僅かな自由に未来を描くのが舞台人の仕事だと思います。その獲得した場を100%活かす為に模索し、観客に伝える手段を日々思う。
眼帯という不自由と自由の間にある衣装を作り、それを着けてダンスを踊った事で、少しばかりみなさんとこの感覚をも共有できたという手応えと共に、次回へと繋げていきたいと思います。

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その他の記録写真はこちらから。
眼帯ちゃん作りWS(15photos)
おやつ休憩(13photos)
眼帯ちゃんだんすWS(9photos)
集合写真(3photos)
各完成品着用アップ(13pfotos)

過去の「あいス、アイますく、愛♡ますかれーど」レポートはこちらから。
Vol.1 七夕編
Vol.2 X'mas編

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